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木版画家 森 信雄さんインタビューにあたって
木版画家 森 信雄さんにインタビュー
第60回記念中央美術協会展で「安房鴨川港景」が最高賞に輝いた。作品の繊細さとはうってかわって森さんは大変エネルギッシュで、ユーモアに溢れたお人柄だ。伝統ある木版画の世界へ飛び込んだのは、1980年に出した年賀状がきっかけだった。森さんが20歳の頃。もともと油絵を勉強していたのだが、その年賀状が評判を呼び、初めて展覧会を開くことになった。
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| 森信雄さんが、版画の道に進むきっかけとなった1980年の年賀状 実は、今でも年賀状は版画で出しているという |
木更津市新宿の鍛冶屋に育った森さんは、版画とは縁のない世間から白い目で見られたこともあった。しかし、版画の面白さに魅了され、地道に作品制作を続けた。その数はなんと年間で30枚ほどにもなるという。
宗方志功氏が用いた伝統的な木版画の制作方法と、狩野派の影響を受けた飛騨周山氏のような風景画を組み合わせ、我流のスタイルを生み出したまさに木更津に誇るアーティストである。
制作方法
はりこみ法と呼ばれる技法で、写真やスケッチで描写した後、原画を鉛筆で描画。その後墨で「すみがき」をする。和紙に転写をした後、板に彫り始める。輪郭線を彫り残す(輪郭線にインクがつく)陽刻法と、輪郭線を彫る(輪郭線はインクがつかない)陰刻法とを繰り返し、全体のバランスを配慮し、影を白く彫る場合もある。最後に「とりのこし」と呼ばれる和紙を用いて版画を刷る。
![]() 実際にその場所に行きスケッチをしてくる |
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![]() 墨絵で描いたものを薄い和紙に転写し裏返しに貼る |
![]() 版を丁寧に彫り版画用インクをのせて紙に転写 |
一番うれしい瞬間は?
版画をすり終えて作品をめくった瞬間。
感銘を受けた画家
平塚 運一(風景画の版画家)、関野 大輔
モノクロの魅力
数々の旅を経て、千葉の豊かな自然を再認識した森さんは、あくまでモノクロにこだわる。版画の魅力は陰影を映し出すことであり、古くからの伝統を重んじ、モノトーンの中にも色を感じられる作品を目指している。
数々の旅を経て、千葉の豊かな自然を再認識した森さんは、あくまでモノクロにこだわる。版画の魅力は陰影を映し出すことであり、古くからの伝統を重んじ、モノトーンの中にも色を感じられる作品を目指している。
好きな風景
生まれ育ったのが木更津市の新宿で、子どもの頃から海で遊んだこともあり、やはり海の風景が好きだという。
その中でも最近は外房地区の海岸風景が特に好きだとおっしゃっていました。
木更津を代表する木版画作家「森 信雄 木版画展」が、2010年4月27日(火)~6月20日(日)に、鋸南にある「菱川師宣記念館」で開催されます。(pdf:396KB)
今後の展示予定
「第60回 板院展」 2010年6月11日(金) ~ 6月19日(土): 北千住駅西口 シアター1010
「中央美術協会 千葉支部展」 2010年8月31日(火) ~ 9月5日(日): 千葉県立美術館
「版画サークル 彫音展」 2010年9月9日(木) ~ 9月15日(水): 木更津中央公民館
「第62回中央美術協会展」 2010年10月8日(金) ~ 10月14日(木): 上野の森
「森信雄・個展」 2010年11月19日(金) ~ 11月23日(火): 木更津スズトヨ
また、森信雄さんの木版画作品をたくさん使わせていただき「ぶらり木更津まち歩き」マップができました。
木更津市のWebサイトからご覧になることができます。
この「ぶらり木更津まち歩き」マップは、木更津市観光案内所でももらうことができます。
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