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豊富な果汁と適度な甘味がのどの乾きを潤す
漢方薬としても使用される“百果の宗”梨の旅 |
遠足で食べたウインナーの味や、夏の部活でいつも出た粉ポカリの味など食べ物にまつわる思い出はいろいろあると思いますが、今回のテーマである“梨”と言えば私の思い出は稲刈りです。
我が家では稲刈りのお茶の時間に一日一回は冷えた梨が出ます。コンバイン(稲刈りと脱穀を同時にやる機械)を使ってないので人力での作業が多い我が家の稲刈り。お盆過ぎとはいえ、まだまだ焼けるような日差しを浴びながらの作業を一時中断して、木陰で涼みながら食べる梨がなんともおいしいのです。
さて、今回お邪魔した岡崎梨園さんでは、幸水、豊水、新高の3種類の梨を栽培しています。取材に行った頃は7月の下旬でまだ子供の握りこぶし位の大きさの実がなっていました。 |
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梨園の中を見渡すと、実に袋をかぶせた木とかぶせてないものがあります。
「袋をかぶせてあるのは新高という品種です。実をつけてから収穫までの期間が長いので実が汚れるのを防いだり、色がきれいになるように袋をかぶせています。収穫の頃になると自力で袋を破る位大きくなるんですよ。その隣にある幸水は新高より遅く実をつけますが収穫は早いので袋はかぶせません。」と岡崎さん。
「梨は桜の1週間後くらいに真っ白い花を咲かせます。1つの花芽から7~8個くらい咲くので良い花だけを残す作業をします。花が咲いたら次は交配。梨は違う品種の花粉を交配しないと実が大きくならない特徴 |
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があり、交配できる品種同士も決まっています。他の作物で一つの花の中で受粉を助ける作業を見たことがあると思いますが、梨はちょっと違うんです。同じように蜂による受粉も確実に別の品種の花粉を運んできてくれるか分からない。人の手作業が一番確実で安心なんですよ。交配用の花粉も私たちが花から集めます。日本の果物は海外から芸術品という評価もいただきますが、それだ |
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けの手間をかけているからなんですよ。」
枝の剪定やつき過ぎた実を間引いていれば自然に梨がなるものと思っていたのですがそうではないようです。園内に数え切れないほどたわわに実った梨を見るとその手間と時間を考えるだけで気が遠くなりそうでした。 |
| 「梨をもぐときは実を下にひっぱるのではなく、上に持ち上げると簡単にとれます。下にひっぱっても取れないので無理にひっぱらないでくださいね。枝が折れたら大変ですから。ここを見てください(頭上の枝の一部分を差しながら)。枝から角のようなものが出てるのが分かりますか?これが来年の花芽です。今年の実の世話をしながら来年の準備が梨の木では始まっているのです。」 |
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今年の夏も暑い。木陰の休憩で食べる梨はきっといつも以上に美味しいに違いないと思った取材でした。
(文:原田 いなだ) 提供:情報彩載 |
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