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かずさでごはん
太陽の光を贅沢に浴びた
『並みじゃねー』コシヒカリを探す旅
館山道が南北に走り、袖ケ浦市と木更津市の境にある木更津市上望陀地区。ここで農事組合法人を設立し協同で稲作に取り組んでいる人たちがいます。それが「農事組合法人上望陀」のみなさんです。
現在の組合員は約40名。約50ヘクタールの田園を所有しています。

取材にお邪魔した8月下旬はまさにお米の収穫の真っ盛り。組合事務所にはライスセンターが併設されていて、組合員さんと多様な種類の機械が忙しそうに動いていました。事務所は広大に広がる田園の中にあり、4~5階はある背の高いガラス張りのドームが目印になっています。
このドームは籾を天日で乾燥させるための設備で、収穫された籾はここに運ばれ撹拌されながら一昼夜じっくりと時間をかけて水分を調整していきます。夏の日中のドーム内は60度に達することもあるそうです。想像するだけで汗が出そうですね。このドームは千葉県内では2機しかなく、もう1機は小見川にあるそうです。

また、事務所の廻りに広がる田は一枚一枚がとても大きく、一番大きい田で約2ヘクタールあります。その中の一枚で、収穫が終わって細かくなった藁をまとめる作業を2台の大きな機械がしていました。先を走る1台が藁をまとめて圧縮して固め、後ろを走るもう1台がその藁の固まりに白いラップを巻いて行くのです。田には真っ白い巨大な蚕の繭のようなものがいくつも並んでいました。その様子はまるでアメリカの巨大な小麦畑の映像を見ているようで圧倒されてしまいます。
ドームといい、機具といい他では見ないスケールの大きさがあります。しかし、上望陀地区は昔からこのように大掛かりな農業をやっていたわけではありませんでした。それでは、なぜ、このような大型の農業が可能になったのでしょうか?
同地区で農地の大規模な県営ほ場整備が始まったのは平成5年頃。それまで、水路が曲がりくねって走る水の便の悪さと、足が膝まで沈んでしまう沼の様な土質のため稲作の機械がほとんどいれられない不便な土壌だったところに、館山道の工事で開いた近隣の山からの土を盛り、バラバラに田を持っていた約30名の地権者の意見をまとめ、ほ場整備し、農事組合法人を立ち上げたのです。ここまで大きく土地や人をまとめていくにはさぞ苦労も多かったでしょうと、組合代表の中川さんに尋ねると「苦労は忘れてしまいました。みんなが農事法人としてひとつにまとまって良かった。」と笑いながら答えてくれました。

50ヘクタールという広大な面積を一つの組合が管理していることは国内でも珍しいそうです。しかし上望陀の皆さんがこだわっているのはスケールではありません。美味しいお米作りにこそ情熱をそそいでいます。全ての田で使用する肥料や、田植え、稲刈りの時期をそろえることで、甘みの豊かさや水分のバランスなど、品質の安定したお米が収穫できます。籾の乾燥にドームを使っているのも、昔ながらの天日干しの味を再現するため。先に出てきた藁も近隣の酪農家に運ばれ、飼料として利用されます。そしてそこで出た堆肥を使って田の養分としているのです。土に力がついてお米の味もますます美味しくなるそうです。これもひとつの資源のリサイクルと地産地消。
自分たちが苦労して育てたお米のこだわりを消費者の方にもっと味わってもらうために自分たちで販売もしたいと、2年前に丸上食糧を設立。ぐっと上望陀のお米が買いやすくなりました。さらに、安心して食べてもらうために、千葉県の「ちばエコ農産物」の認証も取得し、栽培の履歴をHPで公開。たっぷりの太陽の光と手間と情熱がつまったお米が今年もたわわに実りました。新米の出荷はもうすぐ始まります。上望陀の“並みじゃねー”コシヒカリをぜひ味わってみてください。
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●農事組合法人上望陀 http://www.kamimouda.com/ ●(有)丸上食糧 木更津市上望陀967 TEL.0438-97-1755 FAX.0438-98-6218 http://www.marukamisyokuryo.com/ |
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